屋根裏の設備のコンディションを点検したり、不具合を修理するのに欠かせないのが天井点検口です。
でも、いざ住んでみたら点検口がなかった!ってこともあるんですよね。特に築年数の古い家。
設置義務はないのかな?設置義務違反になってない?
「天井点検口って本当に必要なの?」
「できるだけ目立たないようにしたいんだけど…」
といった疑問に答えていきますね。
後付けで点検口を作る時の費用や場所、できるだけ目立たないようにするコツも解説します!
天井点検口の設置って義務なの?
天井点検口の設置は義務ではありません。
天井点検口がない家もあります。ただ、だからといって「なくてもいい」わけではありません。多くの住宅会社は標準で天井点検口を設置しています。それは、こんな理由からです。
メンテナンスがしやすい:天井裏の点検がすぐにできます。
トラブルが早く見つかる:水漏れや設備の不具合など、早めに発見できます。
設備の追加が簡単:後から電気配線や設備を増やすときにも便利です。
天井点検口の設置は確かに義務ではありませんが、点検口が無かったら天井裏の点検はできません。点検するにはその部分の天井や壁を壊すことになってしまいます。
そうなることを防ぐため、あらかじめ点検口は作っておくべきなんですね。
※点検口の設置が義務になる場合があります。これはハウスメーカーさんや業者さんに確認できます。
天井点検口ってなぜ必要なの?
まず、天井点検口ってどんな役割をしているか考えてみましょう。例えば、ある日2階の床がなんだか湿っている…そんな時、天井裏で水漏れが起きているかもしれません。でも、天井に点検口がなければ壊して確認するしか方法がないんです。
点検口があれば、天井裏の様子をすぐに確認できるので問題があれば素早く対処できます。
新築時はいろいろなことを決めなくてはいけなくて大変ですが、見落としがちな点検口の確認も忘れずにしておきたいですね。
また、築年数の古い家には天井点検口のない場合があります(我が家がそうでした)。
後付けもできるので、家のメンテナンスの為にも設置しておくべき設備です。
天井点検口をつける場所、どこがいいの?
天井点検口の設置場所に明確なルールはないのですが、気を付けて選びたいポイントがあります。
点検箇所が見やすい場所
天井点検口をつけるなら、視界が開けていて見やすい場所がいいです。梁や設備が邪魔にならないような場所に設置しましょう。
天井裏に入れる場所
天井裏に人が入れるスペースがあれば、そこに点検口を設けるのが理想です。厳しい場合は少なくとも目視で確認できる場所にします。
天井点検口のサイズはどう選ぶ?
天井点検口にはいくつかサイズ展開がありますが、ここでは45cm角以上をおすすめします。
我が家も45cm角でした!
45cm角以下だと、頭を入れるのがやっとで作業しづらいです。
45cm角なら、十分なスペースが確保できて、作業もしやすいです。
60cm角は、体が大きい人でも楽に入れますが、点検口自体が少し目立ってしまうかもしれません。
さらに特別なサイズが必要な場合は、特注となりコストが少し上がります。
天井点検口の設置費用
大きさや使う素材、業者の工事費にもよりますが、一般的な設置費用は工事費込みで2~5万円前後が主流のようです。複数個所の設置だったりリフォームと同時なら少しお安くしてもらえるかもしれません。
我が家はトイレリフォームと同時に工事してもらい、35,000円でした
目立ちにくい天井点検口の場所
天井点検口を少しでも目立たなくするおすすめの設置場所はこちら。
- 浴室の天井に設置する
古い家でなければ浴室の天井が点検口の設置場所になっていることが多いです。湿気の多い場所で定期的に点検の必要があったりもするので便利。 - 収納の天井や壁に設置する
ウォークインクローゼットの天井、廊下の収納スペースなど、普段目にしない場所に点検口をつけるパターンも多いです。ここなら、見た目も気にならないのでおすすめ。1階と2階の間のための点検口なら壁に作るパターンもあります。壁に作る場合は点検口の前に物を置くと、点検時に片付けが必要です。 - 廊下や階段に設置する
来客が常駐することがない廊下。ここも目立たない場所になります。点検時に物を片づけたりもないので便利。 - 洗面所の天井に設置する
洗面所も点検口を設置するのにピッタリの場所です。家族以外が入ることがほぼないので人目が気になりません。
我が家は、洗面所の天井からの水漏れがきっかけで点検口を作ったので
洗面所の天井に設置しました。
ただし、見た目のみを重視して実は中身は梁や屋根の傾斜などが邪魔をして点検しにくい場所だった!となっては本末転倒です。
業者さんとしっかり打ち合わせをして、点検しやすい場所に作るようにしてくださいね。
点検口に壁紙は貼ったほうがいい?
点検口を作る時に天井の壁紙の張替を同時に行うか、もともとの壁紙をそのまま使うなら心配はないのですが、もとの壁紙が使えない場合(破損など)はどうするか決めておくといいです。
点検口に使用されているボードは湿気に強く丈夫な為、壁紙を貼らずにそのままでも問題はありません。
ただ、天井と同じ壁紙や似たような色味のシートなどが貼ってあった方が見た目がいいです。
我が家はもとの壁紙がキレイではなかったので、トイレリフォームで使用した壁紙をおまけで貼ってもらいましたよ!
天井の壁紙も一緒に替えればよかったな(水漏れ跡すごい…)
天井点検口を設置する時の注意点
天井点検口を設置する際、いくつかのポイントに気をつけるとより快適に使えるようになります。
設計段階で考える:後から追加するより、新築時に計画的に設置した方が見た目もスッキリしてコストも抑えられます。
複数箇所に設置する:1階と2階の両方、もしくは建物の両端に設置することで、より広範囲を点検できるようになります。
照明との位置を調整する:点検口が照明に近すぎると、点検作業がしづらくなります。
開閉方向を確認する:点検口を開けた時に、家具や壁にぶつからないか確認しましょう。
断熱材の処理を適切に:最上階の天井点検口は、断熱材の処理が不十分だと結露の原因になります。
気密性を確保する:点検口の気密性が低いと、空調の効率や空気の質に影響します。気密性の高い製品を選びましょう。
まとめ
天井点検口って普段ほとんど意識しないものですが、実は家のメンテナンスやトラブル対策において、とても重要な役割を持っています。
適切に設置された天井点検口は、トラブルの早期発見と対処、メンテナンスコストの削減、そして家の資産価値を維持するために大きく貢献してくれるんです。
これから新築やリフォームを考えている方は、ぜひ設計士さんや工務店の方と天井点検口の設置についてしっかり話し合ってみてください。後々役に立ちますよ!
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